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zoom RSS 祖母山、傾山1日完全縦走 (後編)

<<   作成日時 : 2012/04/29 07:15   >>

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祖母山の山頂に立ったことで、しばらくは長い登りはありません。
尾平越から本谷山までの上りも緩やかにだらだら登るだけ。でも最後には傾山から坊主を越える最大の難所が待っていることもあり、気を引き締め直して、出発します。20:35

出発して直ぐに、僕の中ではこの縦走最大の難関が待っています。というのも、まずハシゴ場のある場所まで下るのですが、そこに辿り着くのに悪戦苦闘します。
前回takeppeさんとご一緒した山行では逆回りだったのですが、ここが一番苦労しました。その時は下りで言えば一番右のルートだったので、今回は長いロープのある左端を下ってみることにしました。
で、軽荷だということもあり、なんとかクリアー出来たのですが重荷だと苦労するだろうな〜?そんな感じです。
明るければ、もっと楽なんだろうけど…(^_^;)
どのルートを通るのが一番正しいのか…?今度マスターに聞いてみよう!

最大の難所がクリアー出来たので、ホッとしたいところですが、更に足場の悪い場所が続きます。
特に普通に考えれば暗い中歩いていること自体危険な事なので、事故なんか起こせません。なので慎重には慎重に足を進めます。
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そしてハシゴ場をクリアーしました。

ここからしばらく歩くと、テントを張るスペースが数か所あるのですが、そこからと思われる人の声がして来ました。
人の声がすることで安心したりもするのですが、でもその人達からすれば夜に突然足音がするわけですから、驚かせるはずです。
なので、人だと分かるように人らしく歩きました(笑)。
でも、通り過ぎる時喋っている声が止まり、様子をうかがっている感じです。
通り過ぎると「今人が通ったよね?」そんな声に心の中で「ごめんなさ〜い」と言いながら、もし次こんな場面に遭遇したら「人通りまーす」と言って通ることに決めました(笑)
そこからは、結局人の気配がすることはなく鹿が多く出没しましたが、鹿と分かっていれば怖くはありません。
でも、鹿にしてみればいい迷惑なので、「ごめんね〜」と心で謝りながら歩きました。

黒金尾根の分岐。21:26
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ミヤマ公園と言われる場所で、小休止。21:34
久しぶりに腰を下ろし、休みます。そろそろ疲れによるパフォーマンスダウンを感じ始めてきていました…。
5分ほど休憩してから出発します。
ここから度々鹿との出会いがありましたが、ここまで歩いて来て鹿の居る場所?が風の当らない場所に限定されている事に気付きました。鹿は怖くは無いのですが、急に出て来られるとお互いビックリするので、鹿に対する警戒(心の準備)をしています。でも場所さえ分かれば常に緊張もしなくて済むのでずいぶん楽になった感じがしました。

で、そろそろ障子岳という所で、また鹿避けの柵が現われました。
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障子岳の山頂に到着したはず…?でもなぜか山頂の標識を見逃して、通過…(^_^;) 22:30

障子岳を通過したのは分かっていたのですが、なぜか標識を探す気力が湧かず・・・。
で、山頂から下り始めて直ぐにヘッドライトが急に暗くなりました。
今回、電池交換の手間を考え、またテストも兼ねて長持ちが売りのパナソニックの「エボルタ」を使用してみました。でも、宮原の分岐でライトのスイッチをONにしてからここまで4時間足らず。エネループを使用した前回九重の縦走をした3月の寒い時期でも7時間電池が持ちましたが、これは使えないな!です。
もちろん、向き不向きもあるだろうし、もしかして不良品の類だったかもしれないので、一度の使用だけで判断するのはちょっと早いかもしれませんが…。
こういう状況を想定し、手元には小さいライトをもう一つ持っていました。これを持っていないと、真っ暗の中、電池交換すら出来ません。今回は暗闇の中歩く時間が長いので、更に予備のライトをもう1個準備していました。
交換した電池はもちろん、エネループ!
僕の中で電池は、色んな意味でエネループが最強です!
電池交換も終了し、これからは多分朝まで電池は持つはず。安心して次の山、古祖母山に向かいました。

古祖母山に近づいた頃、大障子岩でウオノメを治療したのとは逆の足のウオノメ(治療中)が疼きだして来ました。
で、古祖母山に到着。22:58
古祖母山からは下りが長いので、足の負担も考え早めに治療した方が良いので、また足の治療をします(^_^;)

治療を終え靴を履いて出発!23:05
また山頂の標識撮り忘れです(~_~;)

山頂から直ぐののハシゴ場です。
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尾平越まで、ぐんぐん高度を下げて行きます。
でも慎重に!
そして、尾平越に到着しました。0:10

ん?心霊写真?
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と思ったので、もう一枚撮り直すと大丈夫でした。
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ここからしばらくは、平らな場所が多くなってくるので慎重に歩かなければいけませんが、最初からルートを見失いました(~_~;)
目で踏み跡を確認しながら、足の感触(歩いている所は硬い)にも気を使い歩いているのですが、どうしてもルートを見失いやすい場所は、誰でも間違うようで、いくつも間違ったルートが出来ています。
上に書いたようなことに気を付けているので直ぐに間違いに気づくのですが、更なる慎重さが必要です。

気を引き締め直して歩き始めましたが、流石に眠い・・・。
眠くなると、身体が重くなりパフォーマンスも著しく悪化するのが分かります。
気持ちも一気にダウンし、止めてしまいそうになって来ましたが、ここで止めてしまうと、もう二度と同じことは出来ないような気がして、頑張ることにします!眠気によるパフォーマンスダウンはありますが、足も痛くないし、まだ余力もある!ので、前に進むことにします。
でも、また間違っていないのに間違っているような感覚になって、戻ったりして時間のロス。

でも、地図を見て自信を持ち前に進みました。
で、ブナ広場に到着し水を補給。0:45〜0:54
まだ水の残量はたっぷりありましたが、この先どんな状況になるか分からないので、予備と考え2.5リットル持つことにしました。

ブナ広場にはテントが1張りありましたが、こんな時間起きているはずもなくヘッドライトの明かりが当たらないように気を付けながら、先に進むことにします。
ここからは、シカの遊び場になりそうなフラットな場所が多く、シカに出会うかな?と考えながら歩いていましたが、結局そんな場所でシカにだ会うことも無く、ただ道を見失わないように緊張感を持って歩くのみ!

それで、丸山と言われる場所にさしかかると、シカの気配がして来ました。
しかも、凄い数いるようです。
ライトを照らしてみると、そこら一帯に2つの光(目)がこちらを見ています。ざっと数えて10数頭分。
何だか囲まれているみたいですが、シカなので襲われることも無いので歩き始めますが、なぜかなかなか避けてくれない。
でもギリギリまで近寄ると、逃げてくれたので、先に進むことにします。
本谷山はもう直ぐです!

本谷山が直ぐそこだと分かっていることによる安心感からか、余計に眠気が襲ってきます。
そんなにキツイ登りでもないのに、足が動かず・・・。
でもシカの出迎えを受けながら、ようやく本谷山に到着しました。2:10〜2:27
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山頂の石の上に座り込み、ちょっと休憩。
ここから九折越まで、ほぼ下るのみ。
そう考えると、更に眠気が増す感じです。座り込んでいるのでそのまま寝てしまいそうになり、慌てて立ち上がり、先に進むことにします。
予定では、ここから少しペースを上げ進むつもりでしたが、この睡魔が取れない限りそれは無理。
ペースアップは諦め、夜明け前までに九折越まで辿り着くことだけを目標に、歩き始めました。

しかし、眠気は増す一方。
歩きながら、脳の半分は寝ている状態です。
そんな状態なので、時間の感覚もよく分からないし、何処を歩いているのかも分からない状態になっています。
更には、歩きながら夢を見る。そんな初体験も経験しながら歩いていたのですが、途中笠松山付近で、座り込んで休んでいると、「このまま横になったら寝れるかな?」「寝てしまうと楽だろうな〜」そんな気分になって来てそして気付くと、寝てました…(-_-)zzz

寝てたことに気付き、慌てて飛び起き歩き始めます。
時計を確認すると、最後に見た時間からそう時間は経っていないようです。
たぶん。5分〜10分くらい寝たのかな?
それでも、寝たことにより身体がリセットされたようで睡魔によるパフォーマンスダウンは随分解消されたみたいです。
そんな中、前方からヘッドライトの光が見えてきました。
何だか、人が居ることに安心感が芽生えて来て、またもう直ぐ九折越だとその光が教えてくれているようなものなので、力が湧きあがって来る感じがしました。
その方と情報交換等済ませた後、九折越へと向かいます。
九折越が近付くと、ヘッドライトの明かりが沢山見えます。
ようやく着いた!4:40
でも、疲れた・・・。
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当初の予定では、ここで明るくなり始めるのを待ち(休憩)、傾山に取り付く予定でしたが、既に空は白み始めているので、休憩なしでそのまま傾山に取り付きます。
(本日この場所で開山祭が行われたようです)
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久しぶりの傾山でしたが、随分荒れて来てるな〜。そんな印象に、残念な気持ちにもなりましたが、この原因はシカなのか、はたまた隣国からやって来る汚染物質(酸性雨)によるものなのか・・・?
でも、そんな荒れている場所からも新たな芽吹きがあるのも事実で、そんな場所には馬酔木が多くあるように感じました。
やっぱり、シカのせい?

でもって、正直ここの登りが一番キツイ(~_~;)
今までの長く歩く山行は、途中からランナーズハイ?のような感覚になって、楽に歩くことが出来ていたのですが、今回は、歩けば歩くほど疲労感が増して行くだけ。これだと流石にきついので、やはり疲れから足が上がらないのですが、まだ3つ坊主、2つ坊主の難所が待っているので無理も出来ず、出来るだけ手を使いながら、足の負担を軽減します。
そんな中、東(大分方面)の方に雲海が出来ているのに気付きました。
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しばし足を止め、ウットリしながら眺めていましたが、先に進まないと終わらないので頑張って、でもゆっくりと登り、傾山山頂に到着しました。フゥ〜…。6:02
時間を確認すると、このまま進めばほぼ予定通りの時間で下山できそうです。
ということは、長めの休憩を取っても十分間に合いそう。
なので、しばらく景色を眺めつつ休憩することにしました。
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長い休憩(30分)を終え、3つ坊主に向けて出発!6:35
ここから、3つ坊主まではルートが変わっているとのマスター情報が事前にあった為、分かりにくくなっていることが予想出来ました。
なので、ここまでの所要時間が早かった場合、これから先は明るくなってから歩こうと決めていましたが、結果的に丁度良い時間になっています。実際は1時間ほど遅いんですが…(~_~;)

変わっているルートは、まだとても歩きにくいので転ばないように、またルートをしっかり確認しながら通過しました。
坊主の頭が見えています。(分かりにくいですが…。)
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そしていよいよ、坊主への分岐です。
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最初に現れる、15メートルの岩場を下ります。
ここは上りの方が簡単に感じますが、今回は軽荷なので、しっかりつかまっていれば問題なしでした。
でも、重荷だとちょっと怖いな〜(~_~;)
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その後も、数か所岩場がありますが、テント泊縦走だと怖い思いをするポイントも、今日は難易度も低く感じ、次々にパス!
と、事前にマスターから得られていた情報では、6Mチムニー岩が通れなくなっているとのことでした。でもなぜかその6Mチムニー岩の上部に来てしまっています???
何処にもそんな表示は無かったけれど、見落としたのかな?
情報が間違い無ければ、通れないはずなので、なぜ通れないのかを確認すると、6Mチムニー岩上部のこのロープが切れかかっているようです。↓
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通れないとの情報を信じ、迂回路を探します。
左の谷側は数百メートルの崖なので、その反対側をよーく確認すると、ピンクの目印があるようです。
安全に下れる場所を探し、迂回路に合流。
そして、6Mチムニー岩の入り口には、マスターの情報通り「通行禁止?」の表示がありました。

そして、この岩場を登るとあと少し!
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上の写真の所から15分ほどで、水場コースとの分岐に合流し他の登山者と会話しながら最後の休憩。
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ここからはずっと下り。気が緩みそうになるのですがこんな時に一番事故が多くなるので、慎重に足元を確認しながら下ります。
でも、やはりもう直ぐ終わりなので気持ちに余裕があるせいか、22時間近く歩いているにも拘らずなぜか体力にも余裕を感じ、歩くスピードも速くなりがちですが、そこはグッと我慢・・・。

で、林道を横切り水の音も聞こえてくるともう少し!
観音滝の上流を渡渉し、観音滝をしばらく眺めながらこの山行を振り返ったりしました。
でも、まだ終わっていないんですけどね(^_^;)
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ここまで来ると、もう大丈夫!
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そして、ゴール!
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約22時間の山行でした。
長かった山行でしたが、ウソみたいに筋肉痛は無し!やはり無理せず歩いたのが良かったみたいです。
僕は持久力以外、持ち合わせた体力は無いので、筋肉痛が出るほどの歩き方をするとこのルートを24時間以内に歩くのは無理。
きっと途中でリタイアしていたと思います。
そんな僕とは対照的なマスターはやっぱり凄いや!!!

余韻に浸りたい気持ちもありましたが、ここは携帯電話(au)の電波が届かない場所ので、早く家族に無事の連絡をする為に、原尻の滝へ急ぎます。
でも、車に乗った瞬間物凄い睡魔が襲って来て、運転を始めると視界の右側に見える物が人に見えたり、左には何もないのに人が居るように見えたり、これはヤバイと感じ車を広くなったスペースに停め仮眠。
直ぐに目覚めると、とりあえず睡魔はリセットされたようなので原尻の滝まで車を走らせ無事の連絡を入れることが出来ました。
その後、岡城天然温泉「月のしずく」に浸かり、ここから自宅に辿り着くまで30分走ったら仮眠…。の連続。
今まで、こんな無理な登山をした後はアドレナリンが出続けている為か眠気が来なかったので、今回はやっぱり何だか変…。
最初から、体調も悪かったからな〜。
でも、なんとか無事に自宅に辿り着くことが出来ました。



この山行で、今まで以上に自分の身体の事を知ることが出来たのは収穫でしたが、でもこの山行を今後どう生かしていくのか、僕にとって課題でもあります。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
お疲れ様でしたあ!
マスターといいフェアビューさんといい、常人ではないですね。
とても私には真似できません。
というか、真似したくもないですw

しかし、そんな夜中に人が歩いてくる気配を感じたテント泊の方々は
怖かったでしょうねw
なにはともあれ、ご無事でなにより。

私も、少しでもその域に近づけるように頑張りまあす^^
takeppe
2012/06/03 16:48
takeppeさん、こんばんは。
至って普通なんですけどね・・・?
僕の場合、マラソンもやっているせいか自分の実力がどれくらいなのかは、数字的にも十分分かっているつもりです。
ただ、根性では負けません!くらいですかね?
正直真似はしてほしくありませんが、実力試しの何かをやってみるといいかも?とは思います。
縦走路でのテン泊の方には、迷惑かけたかな?とは思いますが実際はどう思ったんでしょう?ちょっと気になったりします。

フェアビュー
2012/06/03 23:05
祖母山、傾山1日完全縦走 (後編) 眺めの良い場所/BIGLOBEウェブリブログ
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